撮影・藤井満生

 

藤枝静男 (ふじえだ しずお  1908 年〜 1993 年)

作家、眼科医。本名   勝見次郎。愛され畏敬されたその人間性と、 読者の想像力を喚起するその存在感のある文章は 、私たちを惹きつけて止まない。静岡県藤枝市生まれ。成蹊学園から旧制第八高等学校に進み、生涯の友本多秋五・平野謙と出会う。高校時代奈良に志賀直哉を訪ね、志賀を終生師とあおぐ。千葉医科大学卒業。 1947 年、初めて藤枝静男の筆名で「路」を発表。以後静岡県浜松市で眼科医院を営みながら作家活動。「近代文学」そして「群像」を中心に作品を発表。代表作に 1967 年『空気頭』(芸術選奨文部大臣賞)、 1970 年『欣求浄土』、 1973 年『愛国者たち』(平林たい子文学賞)、 1976 年『田紳有楽』(谷崎潤一郎賞)、 1979 年『悲しいだけ』(野間文芸賞)がある。


「木と虫と山」より
「ある人の思想というのは、その人が変節や転向をどういう恰好でやったか、やらなかったか、または病苦や肉親の死や飢えをどういう身振りで通過したか、その肉体精神運動の総和だと思っている。そして古い木にはそれが見事に表現されてマギレがないと考えているのである」


青木鐵夫
last up date 2024.05.19



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(藤枝静男のサイン『藤枝静男著作集第五巻』より)