藤枝静男生誕百周年の平成二〇年秋に出版を予定し書き始めたが、考えがあってホームページで発表することにした。云うまでもなく、私の記述することは藤枝静男作品を鑑賞する上で絶対に必要なものではない。むしろ邪魔かもしれない。藤枝静男の作品は、ただそれだけでいい。また私の記述は、関心が赴くままの扱いに軽重がある。枝葉末節にこだわり、個人的な思いをアチコチ書き散らかしてもいる。ただ、基本的情報は正確を期したつもりである。なるべく孫引きはしないように心掛けた。気掛かりは校正が十分でないことである。心ある人の訂正に待ちたい。この「藤枝静男─年譜・著作年表」は、ただただ藤枝静男が好きで藤枝静男と遊んだ結果である。藤枝静男と出会ったことに感謝する。


離而強即


小説の題名には網かけをした。
小説以外の作品の収録は次の略号で示した。
、はそれぞれ『藤枝静男著作集』第一巻、第二巻、第三巻、第四巻、第五巻、第六巻。 は『落第免状』。 は『寓目愚談』。 は『小感軽談』。 は『茫界遍視』。
は『石心桃夭』。 は『今ここ』。
なお数字表記が、例えば12月11日が「一二月一一日」となっていて読みにくいがお許しいただきたい。


 
作成にあたり下記年譜・書誌を参照した。とりわけ高柳克也編「藤枝静男書誌」に負うところが大きい。

伊藤康雄編「藤枝静男年譜」─『藤枝静男著作集第六巻』 ( 昭和五二年 )
藤枝静男編「藤枝静男年譜」─『筑摩現代文学大系 埴谷雄高・藤枝静男集』 ( 昭和五三年 )   
安達章子編「藤枝静男年譜」─『藤枝静男と私』 ( 平成五年 )  
青山毅編「平野謙年譜」─『平野謙を偲ぶ』(昭和五四年)   
福田信夫編「本多秋五年譜」─『本多秋五全集別巻一』 ( 平成一一年 )  
阿川弘之監修「志賀直哉年譜」─『志賀直哉全集第二十二巻』(平成一三年)
白川正芳編「埴谷雄高年譜」─『埴谷雄高全集別巻』(平成一三年)
高柳克也編「藤枝静男書誌」─「風信」第二号(平成三年)・「風信」第三号(平成五年)「風信」第四号(平成六年)・「風信」第五号(平成八年)「風信」第六号(平成九年)・「風信」第七号(平成一三年)